「しゃくれ顎(受け口)」を自力で治すことはできるのか?
「顎」に関する悩みの中でも、「二重顎」と同じくらい多いものに「しゃくれ顎」があります。
しゃくれ顎を直したいと思っている人は、実際にとても多いですが
一方で「大人になってから直すのは難しいと」考えてしまっている人も多いようです。
しゃくれ顎は「受け口」とも呼ばれており、その形状も様々なタイプに別れますが
しゃくれてしまう、その原因は一体何が多いのでしょうか?
「生まれつき」以外の存在する受け口
生まれついて、しゃくれている人は確かにいて
遺伝的な要素は大きく、両親のどちらかが受け口であることも多いことも事実です。
しかし、意外にも「生まれつきしゃくれている人」よりも
生まれた後の環境や習慣によって、しゃくれてしまう人の方が多いようです。
そして、その原因として考えられることは
- 幼い時期の顎への圧力
- 歯の噛み合わせ(歯並び)
いずれかのどちらかであることが考えられます。
骨格がまだ柔らかく、固まっていない乳幼児期の寝かせ方や
歯の生えるタイミングなどが、大きく影響しているといわれています。
特に歯並びの影響は大きく、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態では
自然と受け口になることは簡単にイメージできます。
実際、しゃくれている人の骨格を検査しても
「顎自体」が「とがっている」という人は少なく、
実際には顎ではなく、その周辺のパーツが原因であると言えます。
しゃくれ顎を治すためにできること
しゃくれ顎を治すための方法としては、
顎を削るなどといった、整形外科手術もありますが
歯列矯正が、最も身近で効果のある改善策と考えられます。
「歯並びを直しただけでしゃくれも治るの?」
と疑問に思う人もいるかもしれませんが、かなり改善することは事実のようです。
また肘を机などに当てて掌を顎に付ける、いわゆる「頬杖」をする癖がある人は
受け口になりやすいだけでなく、顎の形・顔の骨格が乱れ
大人になってからでも、徐々にしゃくれてくることが考えられます。
歯列矯正以外の受け口の改善方法としては、「フェイスマッサージ」が有効です。
顎の下から首にかけての柔らかい部分と、耳の下のくぼんでいる部分にかけて
親指で痛くない程度に押し込むマッサージは、手軽ですが非常に効果があります。
リンパ液の流れを良くする効果もあり、肩こりなどの改善にも役立ちます。
「生まれつきだから」とあきらめずに、直す習慣をサボらず続けていきましょう。